お母ちゃん
お母ちゃんのことを思い出す
お母ちゃんは病気がちで、いつもしんどいと言っていた。
でも子育てには厳しく、一年生の時硬筆を何度も書き直させられた。
あれはツライ思い出だ。
あのせいで私の中でお母ちゃんは鬼婆になった。
それでもお母ちゃんが好きで、母の日に少ない小遣いを貯めてシュークリームとジュースと道ばたで拾った花を添えたらめちゃ怒られた。こんなんせんでええと。
道ばたの花も大切に育ててはるひとがいるかもしれんのに、勝手に取ってくるなと。
ま、正論やわな。
でもな、子供としてはありがとうの一言欲しかったのではないかと思う。
私はふて寝したけど。
だから母の日は嫌いだ。
もうお母ちゃんはいないけど。
思い出すから
大人になってからの方がやさしかったな。
あんたはそれでいいんやでって。
言ってくれてる気がした。
いつもいつも。
ありのままの私を大切にしてくれた。
あんまりがんばりずぎたらあかんえって。
もう私の周りには頑張れと言う人しかいない。
私は頑張っているんだ、なのに頑張れという。
がんばります!と言ってしまう。
それでええのかな?
わからんけど。